タイのお坊さんは、みんなの相談役と言ったところでしょうか?
村や地域に必ず一つはお寺があるのですが、何か困ったことがあると、お寺に行ってお坊さんに相談します。
商売、子どもの学業、結婚などなど、なかには宝くじの番号やお化け、なんていうのもあります。
みていると、気軽にお坊さんと話をしています。
もちろん予約なんか必要ありません、行ってお坊さんがいたら話をするという感じです。
とはいえ、相談事に、お坊さんが確かな答えを出すということはしないようです。
大事なのは、お坊さんが話を聴くという、ことなのでしょう。
タイも高齢社会でして、お寺では高齢者が集まる日があって、色々とやっています。
わたしがお世話になっている寺は、お坊さん自らが、血圧計を手に、高齢者の血圧を測ったり、高血圧や糖尿病の説明をしたりしています。
また、お坊さんが寝たきりの高齢者の家を訪問して、悩みを聞いてあげたり、お念仏を唱えてあげたり、しています。おもしろいのは、ここで色々とわかったことを地元を管轄する病院に報告して、医師や看護師などの医療関係者と協力してフォローアップしていることです。
タイでは、日本のような介護保険はありませんが、地域、お寺、病院の緩やかな関係があります。
タイの人にとっては、お坊さんは精神安定剤みたいですね。お坊さんの言葉で”ほっ”とすると言ってました。
瞑想などの修行を毎日やっておられ、その合間にこのような活動をされています。